吹替映画名場面集

名作吹替の名シーン、名セリフをテキストで再現。
いわゆる「ネタバレ」をしているので注意。
尚邦画も混ざっておりますがここは個人的裏頁なので何でもありです。

「アウトブレイク」
「アルカトラズからの脱出」
「ゲーム」
「ゴースト/ニューヨークの幻」
「さよならゲーム」
「ザ・ロック」
「ショーシャンクの空に」
「JAWS ジョーズ」
「シンシナティ・キッド」
「セブン」
「ターミネーター」
「大脱走」
「バタリアン」
「ブッシュマン」
「マッドマックス2」
アニメ「ルパンVS複製人間」
邦画「南極物語」
邦画「麻雀放浪記」

「バタリアン」85年/米

葬儀社にたてこもっていた主人公達が、いよいよ追い詰められて
いちかばちか車まで走って脱出しようとする、作品中最も盛り上がるシーン。
「(貸しを)返すまで死ぬなよ。」は吹替史に残る名セリフ。
「もうここにはいられねえぞ。奴はドアを破って出てくる。」
「よーし車まで走るんだ。」
「車のまわりはゾンビでいっぱいだ。」
「戦って通り抜けるしか方法はない。
 なんとかもぐりこめれば、後は走らせりゃどうにかなる。」
「割の悪い賭けだな。」
「俺は無理だ。走るどころか、歩く事もできない。」
「そんなに酷いのか。」
「・・・折れてる。ああ。」

「スパイダーと俺で車まで行って、ドアの所へ持ってくる。」
「パトカーならたぶんキーは差したままだ。」
「・・・あの様子じゃ、エンジンもかけっぱなしさ。」
「俺が運転するぜ。」
「いや、俺がやる。」
「勝手にしろ!」
「いいか、戻ってきたら、長くは止めちゃいられないからな。
 さあ君はここに立って、手はこことここにかけて、
 俺が合図したら、ドアを開けて、
 俺達が出たらすぐに力いっぱい叩きつけて、カギをかける。
 アーニー!このドアの陰にいろ。」
「・・・バート、お前さんには貸しがあったな。」
「ああ。」
「返すまで死ぬなよ。」
「はは。」
「あああ。」
「用意はいいか。」
「開けろ!」

「もっと近くまで行かないと二人とも乗れないぞ。」
「これじゃ無理だ。逃げるしかない!」
「逃げる?冗談じゃねえ!」
「行っちゃったわ!私達を置いて。ひとでなし!」
「仕方がなかったんだ!
 バートを信じよう。きっと帰ってくる。」
「おいてきぼりよ・・・!」
「ううん・・・。」
「あの二人を置いて行く気か!」
「車をひっくり返されたら終わりだ。助けを呼んで来る。」
「友達を置いて行けるか!戻れくそったれ!」
「だから助けを呼ぶっつって言ってるだろ!」
「卑怯者!」
「うるさい!」
「しっかりつかまってろ。」
「一体どこへ行く気だよ。」
「電話を探して警察を呼ぶ。」
「おい見ろあれ。」
「く・・・えーい化け物!」
「倉庫へ戻るぞ!」
続きは本編で


オマケ
90/9/14金曜ロードショーの解説。
いや怖いのなんの凄いのなんのって。
肝心なところで噛む水野晴郎。
「ご機嫌いかがですか。水野晴郎です。
 さぁー今夜は恐ろしい映画ですよー?いや怖いのなんのって。
 バタリアンという作品なんですよ。
 バタリアンて何でしょうね。
 もちろん今日の映画はホラー映画ですからね。
 バタリアンていうのはね、ゾンビのことなんです。
 ゾンビといいますと、一旦死んだ人間が生き返りまして、
 生きた人間に襲い掛かって来るわけですね。
 しかも集団でうわぁーっと襲いかかって来るんです。
 これは怖いのなんの。
 まあ最近はですね、大変なホラー映画ブームでございますね。
 若い方がお好きでお好きでもう次から次へとホラー映画ご覧なってらっしゃいますね。
 まあーあまりホラー映画ご覧なったことのない、お歳を召した方もですね、
 ぜひ今夜ちょっとご覧なってみていただきたいんです。
 これが恐ろしいホラー映画か。きっとお楽しみいただけると思いますよ。
 ぇしかもですね、この作品は裏側にですね、パロディーをもってるんですね。
 パロディー隠してあるわけです。
 ですからね、それを、気づいていただきますと
 ものすごくおかしくて、笑い転げていただけるわけですね。
 この映画の監督さん、ダン・オバノンという監督さんなんです。
 あの、エイリアンの、脚本書いた人ですね。
 ですからもうホラーのことはよぉーく知ってる人ですね。
 ですから彼がですね、監督してるわけですから、
 面白いのなんのっていやま凄いのなんのそういうのいっぱい出てくるわけですね。
 あの話題の、オバンバも登場するこの映画。
 さあ今日は、家族揃って、恐怖の叫びを上げていただきたいと思います。
 バタリアンの登場です。
 あ、いまさん、皆さんの後ろにいるかも知れません。
 ごゆっくりどうぞ。」

「さ、いかがでした?
 まあ今日の映画の原題名はですね、えーリターンオブザリビングデッド、
 まゾンビ、帰ってきたゾンビとでも言いましょうかね。
 まそういう題名であるわけなんですが実は前にですね、
 えージョージ・ロメロという人が監督しましたですね、
 えーナイトオブザリビングデッド、ゾンビという作品があったわけですね。
 ぇその作品の続編に当たるわけですね。
 ですから映画の中でも、こんなセリフが出てまいりましたね。
 『前の作品であった出来事、あれは真実の出来事だったんだ。』
 まぁーそんな事ありゃしませんよね。
 ぇでもね、そういった所を見せるあたりが面白い所なんですね。
 いわば、前の作品のパロディーになっているわけですね
 オマージュでもあるわけですね。
 ぇですからダン・オバノン監督は前の作品をこよなくこよなく
 愛してたわけなんでしょうねぇ。
 まあそれにしましてもですね、
 まああのゾンビがうようよとうわぁーっと登場するあたりはですね、
 まあ犯罪者が蠢いてるアメリカの都会、まあそういった夜を想像さしてですね、
 実はそういった現実のアメリカに対する、えーパロディーでもあるんじゃないかな、
 私はそんな感じがしたんですが、ご覧なって皆さん、いかがだったでしょうか。
 さ、それでは次回の作品ご紹介してまいりましょう。」

「ザ・ロック」96年/米(ビデオ版)

オープニング。
「このままでは全滅です!」
「ハメル准将!救援はまだですかー!」
「持ちこたえろ!お前達を必ず助ける!」
「救援はまだか!15名死亡!部隊は壊滅状態!」
「駄目です!ものすごい集中砲火です!」
「こちらハメル准将!早くヘリをよこせ!!」
「許可されていません。国境侵害になります。」
「我々は、見捨てられたのですね・・・。」
「ウィーバー下院議員及び軍諮問委員会の皆さん。私は厳重に抗議します。」
「撃て!」
「断じて許せない・・・。」

「君がいなくて寂しいよ・・・。
 やらなければならないことがある。君がいたらできなかったことだ。
 私は・・・全力を尽くしたつもりだ。しかし無視され続けた。
 こうなったら決行するしかあるまい。
 何が起きても・・・どうか軽蔑しないでくれ・・・。」
続きは本編で


起爆装置解除。
「エアロックOK。始めてくれ。」
「10月1日、0900時。スタンリー・グッドスピード捜査官。
 マービン・イシャウッド捜査官とこれから、不審な木箱を検査する。
 GBガスの疑いあり。マービン、GBガスとはどんなものだ?」
「猛毒!」
「その通り。」
「ポルノ雑誌が何冊か入ってるぞ。石器時代の淫乱娘。悪趣味だ。
 それから・・・こんな物も。」
「うわーよしよしよしよし。なんて可愛い赤ちゃんでしょう。スタンリーですよ。」
「マービン、マービンやめろ!」
「スタンリー、どうぞよろしく・・・うわーーーー。」
「おい危険だ!離せ!」
「排気装置!落ち着け!二人とも冷静に!50秒で排気される。」
「くそ、なんだよこれは!」
「いいか、最悪なニュースが二つあるぞ。
 こいつは腐食性のガスだ。このままじゃ俺達のスーツがもたない!」
「手袋が溶けてきたぞ!」
「もう一つの最悪なニュース!プラスチック爆弾が仕掛けられてる。
 大量の毒ガスがばら撒かれて、このビル内全員がやられるぞ!」
「みんな逃げるんだ早く!」
「ドアをロックしろ!」
「さあ、早く!」
「おいスプリンクラーはどうした。」
「スーツが溶けてきた!わかるだろ酸でボロボロになってくんだ!くそー・・・。」
「早く水をかけろ!スプリンクラーだ!」
「バルブを開けた、しかし水圧が上がらない!」
「ガタガタ言ってないでなんとかしろよ、早く直せ!」
「今やってる!そっちはあと何分残ってるんだ!」
「1分10秒!」
「これを見ろよ!」
「もうすぐ排気完了です。」
「アトロピンを打つように言ってくれ。」
「アトロピンを打つんだ!」
「何だって!?」
「スプリンクラーはどうしたんだ!あと1分だぞ!」
「マービン!解毒剤だ早く!」
「手遅れになる前に、早く心臓に突き刺せ!」
「おいマジかよ・・・。」
「量を間違えるな!」
「水はどうした!・・・俺に近寄るな。」
「どうした早く直せ頼む!」
「スタン!今すぐアトロピンを打てと言ってるんだ!」
「・・・間に合わん。」
「混入が始まった。」
「何をもたもたしてる。スタン、早く解毒剤を打つんだ!」
「あああ・・・頼むどうすりゃいいんだぃ。」
「40秒。」
「スーツが溶けてくぞ!君が死んだら全員が死ぬんだ!
 起爆装置の解除なんかより、早く注射を打て!」
「いいから早く打てスタン!」
「もし心臓を外したら一体どうなるんだ?」
「マービン打て!」
「こんなぶっとい注射針を突き刺せってのか。俺の心臓に?
 お前らいかれてんのか。」
「よーし水圧が上がったぞ!」
「いいか行くぞ!」
「水が出た!」
「残り時間は!」
「20秒!」
「もうダメだ・・・。」
「15秒。」
「頼む・・・。」
「解除!!」
「・・・。」
「おい早くこのガス室から出してくれ!
 もう少しでこいつを突き刺すところだったぞ!」
続きは本編で


ネイビーシールがシャワールームに潜入。
「全員武器を捨てろ。捨てろ!捨てるんだ!」
「撃つな!」
「武器を捨てろ!」
「撃つな!」
「しまった、待ち伏せだ。」
「ハメル准将だ。武器を捨てろ。捨てるんだ!」
「アンダーソンですハメル准将。中佐で。隊長です。」
「アンダーソン中佐、部下の命が大事なら全員に武器を捨てて
 降伏するように命令したまえ。」
「最悪だ。なんてことだ。」
「准将、貴方の気持ちはわかります。決起したのも無理はないと思う。
 しかし私は軍人になった時、内外の敵から祖国を守ると誓いました。
 貴方同様に!
 その為に我々は戦ってきたのではありませんか。
 部下に武器を捨てろとは命令できない。」
「もうダメだ。」
「中佐、君の部下は頭上から狙われている。何度も言わせるな。
 つまらない抵抗は止めろ。死者を出したくはない。」
「そこにいるお前ら!お前らは海兵隊だろ!海兵隊の誓いを忘れたのか!
 みんな戦友を失った。中には国防省から酷い扱いを受けた者もいる。
 だからといって、国家に背いてもいいのか!」
「何とでも言え!どうあがいても我々には勝てん!貴様らは袋の鼠なんだ!」
「動くな!」
「部下に武器を捨てるように命令しろ!さもないと全滅するぞ!」
「そんな命令はできない!」
「早く全員に命令しろ!」
「そんな命令はできるわけがない!」
「中佐いい加減にしないか!」
「武器を捨てるな!」
「あぁそんな・・・。」
「動くんじゃないぞ!」
「いいからやっちまえ。」
「もう一度言う!武器を捨てるように命令しろ!」
「あーーーーーーーー!!」
続きは本編で


アルカトラズへ爆弾投下。
「投下地点まで、あと60秒。」
「全機に告ぐ。進路を142度にとれ。」
(ガス弾のチップを外したら、緑の発煙筒をたいて、機動部隊を待て。)
「攻撃態勢をとれ。」
「神よ、どうぞお慈悲を。」
「お願いだから止めさせて他に方法があるはずよ。」
「レーダー探知圏外100フィートまで降下する。」
「目標確認。接近中。」
「発射準備完了。」
「投下用意。」
「投下地点まで12秒。」
「投下地点まで10秒。」
「やめて・・・。」
「編隊を崩すな。」
「緑の煙!緑の発煙筒!」
「こちらCQ1CQ1!確認!緑の発煙筒を確認!どうぞ!」
「よこすんだ早く!攻撃中止!」
「中止だ!攻撃は中止だ!」
「そんなまさか!」
「既に投下しました!!」
「あーーーーーーーー!!」
「くそっ!遅かったか!」
「何てことだ。」
「どけ!通してくれ。通してくれ!」
「建造物に異状はありません。爆弾は岩場に命中した模様。」
続きは本編で


「セブン」95年/米(ビデオ版)

不審なダンボールの中身。
「さあどうするか・・・。開けてみる。」
「君には感心している。本当だ。」
「血だ・・・。」
「君は実に立派に生きてきた。」
「ううん。」
「自信を持っていい。」
「いいから黙ってろこの野郎。」
「うお・・・!」
「・・・ヘリは離れてろ。どんなことがあってもこっちへ来るな。
 絶対に近づくな。これはジョン・ドウの罠だ。ミルズ!」
「ほら来たぞ。」
「銃を捨てろ!」
「何!?」
「私も君のように生きたかった。」
「黙ってろ。一体何言ってんだ!」
「銃をこっちへ放れ!」
「聞いてるのか。」
「ミルズ!」
「ほんとに君が羨ましいよ。・・・可愛い奥さん。」
「何?」
「トレーシー。」
「銃を捨てろ!」
「何を言ってる。」
「君の同僚の警官達は相手がマスコミの人間だとあっさり情報を売ってしまう。」
「そいつと話すな!」
「一体何だ。」
「銃を捨てろー!」
「今朝君の家にお邪魔した。君が出た後。」
「ミルズ!」
「平凡な夫の・・・平凡な暮らしがどんなものか味わってみたくてね。」
「銃を捨てろー!」
「だが失敗だった。そこで・・・土産を貰ってきた。
 奥さんの首だ。」
「ミルズ!」
「こいつ何を言ってる。」
「銃をよこせ。」
「あの箱は。」
「銃を・・・銃を捨てろ!」
「あの箱は!何が入ってた!」
「君の暮らしが妬ましかった。」
「銃を捨てるんだ。」
「妬みは私の罪らしい。」
「何が入ってたんだよ!」
「その銃を貸しなさい。」
「中身が何だか言えよ!」
「ミルズ!」
「言っただろ。」
「嘘だ!この大嘘つきが!黙ってろ!」
「これが狙いだ。お前に、お前に撃たせたいんだ。」
「うるさい!嘘だ!言えよ嘘なんだろ?はっきり嘘だと言えよ!」
「復讐しろデビッド。」
「女房は無事だと言えよ!」
「怒れ!・・・怒れ。」
「無事だと言え!」
「もしこいつを殺したら・・・。」
「やめろ!」
「お前の負けになるぞ。」
「やめろー!!」
「彼女は命乞いをした。」
「黙れ!」
「命だけは助けてくれ。」
「黙れ。」
「お腹の中に赤ん坊がいるんだ・・・」
「黙れ!!」
「・・・。」
「ああ・・・知らなかったか。」
「銃をよこせ。デビッド。こいつを殺したら、こいつの勝ちになる。」
「ああそんな・・・!あぁ嘘だ!ああっ!」
「あ、撃ちやがったぞ。」
「ミルズ!どこ行く!ミルズ!そこを動くな!
 どうなってる。サマセット!指示を出せ!応援を呼べ!」
続きは本編で

「JAWS ジョーズ」75年/米(滝田裕介版)

サメとご対面。
写真を撮ろうとするフーパーと署長のやりとりが最高です。
「ブロディ!さあエサ撒きのお時間だぞ。」
「・・・フーパーにやらせてくれよ。」
「あいつは操縦で今手一杯なんだ。」
「・・・。」
「そんな所でさぼってる奴あるか。いいか今度は微速前進だ。」
「聞いたか、微速前進だぞ。」
「威張りくさりやがって。
 お前なんかと面つき合わせてるよりサメの方がマシだよ。」
「・・・!」
「この船じゃ小さすぎる・・・。」
「エンジン停止。」
「7メートルはある!」
「9メートルだ。重さは3000キロ。」
「この船じゃ無理だろ。」
「うるせえ。さあ仕事だ!」
「でもどうする気だ?歯が立たんだろ。」
「ブロディ前へ来てくれ。」
「船のまわりを回ってるぞ。ナメてやがるんだ。」
アミティよりオルカ号へ。アミティよりオルカ号へ。どうぞ。
「オルカどうぞ。」
ブロディ署長の奥さんです。
「出してくれ。」
「何してるんだ!もっと前へ出るんだよ!」
「前ってどこまで!」
「その樽の向こうまでさ。2、3歩出りゃいいんだから。」
「さあもう少し!」
「え!?」
「もっと前!」
「なんで!」
「いいから早く!」
「なんのためだ!」
「大丈夫だから一番先まで行って!」
「なんで!」
「ほら写真撮るのに困るんだよ。」
「どうしてなんだ!」
「比較する物がないと、大きさがわからないだろ!」
「ふざけるなこいつ!」
「大丈夫あんたの旦那は今上機嫌でシャケ釣りに楽しんでるよ。
 今夜のおかずはフライにするんだな。ほいじゃな。あばよ。」
「頼むよブロディ、僕のためだ。」
「断る!まっぴらだ!」
「なんだい意気地なし。さあ出て来い!写してやるから。ほれ!」
「署長!ブリッジに上って船をまっすぐ走らせてくれ。」
「操縦したことがないんだよ。」
「俺の手見てりゃわかるよ。おいフーパー!
 こいつの先に最初の樽をつないでくれ。
 怪物の頭にぶち込んでやるんだ。」
「よーし化け物、来てみろ。
 フーパー!何してやがんだい!フーパー!
 おい早く早く!」
「うるっさいな全く!」
「フーパー!どこにいるんだ!
 フーパー、早いとこ樽をつなぐんだ。
 ほれほれ、こっちへ来るぞ。間に合わねえじゃねえか。」
「慌てさせるな!」
「ほーれ何してんだよ畜生早いとこしろいほら。」
「撃て!今だ早く!撃っちゃえ!」
「今だ!」
「OK!」
「畜生め慌てさせるから頭からそれちまったじゃねえか。ったく!
 しょうがねえ。樽のせいで奴が浮き上がってくんの待とうぜ。」
「次の樽も用意しよう!きっとまた来る!」

「しょうがない一旦引き上げよう。」
「せっかく樽をぶち込んだんだ。浮くまで待って片付けようぜ。」
「大型の船を呼んだ方がいいよ。」
続きは本編で


無線機を破壊するクイント。
「エンジンスタート。」
「どこ行くんだ。」
「無線で応援を頼む。」
「・・・。」
「もしもし。もしもし!こちらオルカ号。警備隊!
 オルカ号より沿岸警備隊へ。こちらオルカ号、応答・・・。
 あ・・・!」
「サッパリしたぜ。」
「なんって奴だ!!どういうつもりなんだこのバカ!!
 もしもの事があったらどうするんだ!!
 どうかしてるぞ死にたいのか!?」
「あーあー。」
「殺してやるー!!」
「いいから落ち着きなって。」
「死ぬなら一人で死ね!!巻き添えはごめんだ!!」
「ちょっと!お二人さん!
 お客人だ。昼飯食いに来るんでしょうよ。」
「樽をもういっちょ結んでくれ。」
続きは本編で

「大脱走」63年/米(宮部昭夫版)

所長と、所長の言うことを全て否定してしまうヒルツとのやりとりがいい。
「おいヒルツ!おい!
 アメリカ人はあと一人しかいねえようだぜ。
 イギリス空軍のヘンドリーって野郎だ。
 おい、お前もなんか考えたのか・・・」
「シー。監視塔の位置を見てみろよ。」
「あ?」
「真ん中が狙いどこだ。」
「狙いどこ?」
「あの真ん中辺がちょうど両方から見えないような感じだぜ。
 夜になりゃ向こうの塔からも、暗くて見えねえし。」
「バカ言うなよ。」
「そうかな。まあ見てなよ。わかるから。」
「お次はおっかねえぞ・・・。」
「行く気じゃねえだろうな!」
「ものは試しって言うぜ。」
「俺はちょっと、散歩してくるよ。」
[中略]
「おい!どけ!」
「撃つな!逃げる気はない!撃つな!」
「バカもん!柵を越えたら殺す!」
「柵って?」
「このワイヤーだ!境界線だ!」
「あー。」
「ここは一歩も越えてはならん事は知ってるだろ!」
「野球のボールが転がっちまったんだよ。
 どうやって取りに行きゃいいんだい。」
「許可を得てから取れ!」
「わかったよ。」
「ボールを取るぜ!」
「バカな真似はやめて戻って来い!」
「何してる!」
「あいよ?」
「道をあけろ!どけどけ!邪魔だ!
 鉄条網の側で何をしてた。」
「なんべん言わせるんだよ。だから野球のボールが・・・」
「気をつけ!」
「鉄条網の側で何してた?」
「また言わせるのか?
 鉄条網をぶち破って逃げたかったからだよ。」
<調べろ。>
「ドイツ語を話すのか。」
「嗜む程度だ。」
「針金切りだ。」
「そうらしいな。」
「本大戦が始まって以来、多くのイギリス将兵と知り合う機会を得たが、
 彼らとは理解しあえると信じている。」
「しかし、アメリカ兵は初めてだ。ヒルツと言ったな。」
「『ヒルツ大尉』と言って欲しいな。」
「脱走未遂17回か?」
「18回。」
「トンネル掘りの技師か。」
「ふん。パイロットだ。」
「落とし屋とか言われたんだろうがな。活躍中は。」
「ふん。」
「残念ながら自分が落とされてしまった。
 戦いが終わるまでは地上に留まってもらうぞ。」
「だから素人は嫌なんだ。」
「・・・また逃げるつもりか。」
「俺はまだ空からも陸からもベルリンを拝んだことがないんで
 戦争が終わる前に見さしてもらうぜ。」
「アメリカ兵はみんな礼儀を知らんのかね。」
「まぁ、99%はな。」
「ふん。ではここにいる間に、残り1%になる努力をしたまえ。
 10日間独房だ。ヒルツ。」
「『ヒルツ大尉』だ。」
「20日間だ。」
「あいよ。」
「・・・おぉっと、俺が出るまでクビになるなよ。」
「独房だ!」
続きは本編で


ヒルツの脱走計画。
「これはお揃いで。」
「やあ、バートレット中隊長に、ヒルツ大尉。」
「どうも。」
「やあ。」
「マクドナルド中尉だ。」
「どうも。」
「よろしく。」
「えーと、君達は脱走を計画しているそうだねぇ。」
「誰に聞きました、それ。」
「マクドナルドだ。彼は地獄耳の情報屋だよ。」
「はぁ〜ん。」
「それで、その件についてちょっと話したいんだ。」
「2人いりゃあ間に合いますよ。」
「実はこのバートレット中隊長が指揮をとって、
 我々も全員脱走計画を進めてるんだよ。
 や別に、君達の計画を邪魔するつもりはないんだが、
 その、君達のは、どういう脱走計画なんだ?」
「夜中に鉄条網の側までこっそり行くんです。死角がありましてね。
 そこで1メートルほど掘って、その土が盛り上がると感づかれるんで周りに、
 バラまきます。それからはアイブスが先頭になって、その土を、
 後ろへやってそれを俺がまた後ろへやります。
 つまりモグラのように掘りながら進むわけですよ。
 夜明けには、鉄条網の下をくぐって森へ抜けてるんで、サヨナラだ。」
「・・・。」
「それで・・・いつそれを実行するんだ。」
「ん?」
「いつ脱走するつもりだ。」
「ああ、今夜。」
「い、いや、あの、ヒルツ。もう少し考えて計画を練り直したらどうだね?」
「大佐、自分は既に3年も収容所にいて、もう1日も我慢できません。
 今夜だめなら自分は諦めます。大丈夫です。成功しますよ。」
「祈ろう。」
「どうも。」
「ヒルツ、あのー、息は出来るか。」
「鉄のパイプがあるんで、時々上へ突き上げて空気穴を開けるんです。
 おやすみなさい!」
続きは本編で


腰抜かすなよ、6メートル短い。
「どうした。」
「腰抜かすなよ、6メートル短い。」
「短いとはどういう意味だ。」
「森の6メートル手前なんだよ。
 ど真ん中に出口が開いてて、すぐ向こうに歩哨が立ってる。」
「信じられん。測量は正確に・・・」
「今さら言ってもどうにもしょうがない。」
「ロジャー・・・」
「考えてるんだ!邪魔するな!」
「もうちょっと延ばして森まで掘ろうよ。」
「書類は全て今日の日付になってるんだぞ。延期はできん!」
「・・・望みはある。歩哨が向こうへ行った隙に飛び出せば何とかなりそうだ。
 まず俺が森へ行ってチャンスが来たら合図を送るから出て来い。」
「・・・監視塔は大丈夫か。」
「奴らは森じゃなくて小屋の方を見張ってるからたぶん、大丈夫だ。」
「マック、10メートル程のロープをもらってくれ。」
「10メートルのロープをよこせ。」
「10メートルのロープをよこせと。」
「10メートルのロープをよこせ!」
「何!」
「10メートルのロープだ!」
「何に使うんだ。」
「知らねえ、早く取って来い!」
続きは本編で


撃たれた50名のうち負傷者は何名?
「死亡者が何名」ではなく「負傷者はいない」という言い方が面白い。
「君の部下が11名、今日戻ってくるぞ。」
「ほう、名前は。」
「詳細はまだわからん。
 ええ・・・司令部からの指示を受けたので、君に伝えるが・・・。
 脱走者50名は、逃走中に、撃たれたそうだ。」
「・・・撃たれた。」
「彼らの・・・遺品は、もちろん、返還される。」
「・・・負傷者は何名いる。」
「これが、名簿だ。死亡者の。」
「50名のうち負傷者は何名だ!」
「・・・いない。
 その・・・私としては、事実を伝えろと命令されただけで。
 それ以外のことは。」
「そうか・・・。」
[中略]
「気をつけ!」
「敬礼する必要は無い。指揮官の任を解かれた。」
「俺達のために前線行きか。」
「君は運がいいぞ。」
「俺が?捕まったのになんで・・・
・・・何人だ。」
「50名だ。」
「ベルリンへ行けるのは、君が先になりそうだな。
 お別れだ。」
続きは本編で

「ターミネーター」84年/米(田中秀幸版)

リースとサラが車でターミネーターから逃げるシーン。
「怪我してるのか。撃たれたのか!」
「僕の指示通りにするんだ!言う通りに!
 動いていいと言うまで動くな!声を立てるなと言ったら立てるな!わかったか!
 わかったのか!!」
「ええ!・・・お願い乱暴しないで。」
「君を助けに来た。僕はリース。技術情報軍曹DN38416。
 君の保護を命じられた。君は抹殺のターゲットだ!」
[中略]
「何かの間違いよ。私何もしてないわ。」
「これからするんだ。だからどうしても生きていてもらわなければ。」
「信じられない。どうしてあの人あんな目にあいながら生きていられる・・・」
「人じゃない!機械だ。ターミネーター。サイバーダイン、モデル101だ。」
「いいか、聞くんだ!
 ターミネーターは、人間社会への浸透を目的とした人造人間だ。
 中身は超合金の骨組で出来上がってる。
 コンピュータで制御され、装甲車のように頑丈だ。
 しかし外側は生身の人間と同じだ。
 筋肉、皮膚、髪の毛、血液。それがサイボーグだ。」
「それがあたしに何の関係がある・・・」
「あるんだ!・・・車を変える。」
「旧型は皮膚がゴムでできていた。だから識別しやすかった。
 しかし新型は、人間そっくりだ。汗をかき、臭い息までする。識別が非常に難しい。
 だから奴が君を狙って動き出すまで見つけられなかったんだ。」
「ねえ・・・あたしだってそれほど馬鹿じゃないわ。
 今の科学じゃそんな物作れやしないわ。」
「今はね・・・。あと40年待たないとだめだ。」
「あれは未来から来た物だって言うの?」
「どう説明すればいいのか・・・。君にはとても信じられない事だろうが。」
「ということはあなたも未来から来たってこと?」
「そうだ。」
「そう・・・。」
「・・・!」
「サイボーグは痛みを感じないが、僕は違う!二度とやらないでくれ。」
「降ろしてよ・・・。」
「聞くんだ!そして理解するんだ!
 あのターミネーターは君を狙ってる。
 奴は取引のできる相手でも、理屈の通じる相手でもない。
 奴には哀れみの気持ちも、良心の呵責も、恐怖心もない。
 奴は絶対に途中で止めたりはしない。絶対に!君が死ぬまで狙う。」
「・・・あなたに阻止できるの。」
「わからない・・・。ここにある武器では、わからない。」
[中略]
「リース・・・。なぜ私を・・・。なぜ私を狙うの。」
「核戦争があったんだ。今から数年後に。
 ここも、このビル全部。街全体が、消えてしまった。跡形もなく。
 生き残った者は、ほんの、僅かだった。
 核戦争を始めたのは・・・機械だったんだ。」
「それどういうこと。」
「防衛用コンピュータさ。新型で、強力で。
 あらゆる情報を蓄積し、全てを管理していた。
 だがそいつがやがて、自分の意志を持つようになり
 人間全体を機械に対する脅威、敵とみなすようになった。
 そして、全人類を抹殺するという・・・決定を下した。」
「その戦争を見たの・・・。」
「いや、僕は戦後の廃墟の中で生まれ育った。
 腹を空かし、HKに怯えながら。」
「HK?」
「ハンターキラーといって、人間を探し出して殺す専用の機械だ。
 生き残った人間は狩りたてられ、処理用のキャンプに入れられた。
 そしてレーザースキャナで焼き殺された。
 何人かは、死体を処理機に、投げ込む作業を・・・強制された。
 処理機は夜も昼も動き続け、そのままいけば人類は本当に絶滅するところだった。
 しかし一人の男が、我々を立ち上がらせたんだ。
 キャンプのフェンスをぶち破る事、金属の暴君どもを叩き壊す事を教えてくれた。
 戦う事によって、我々を絶滅から救った。その人の名が、コナーだ。
 ジョン・コナー。君の息子だサラ。
 まだ生まれぬ息子だ。」
続きは本編で


未来のジョン・コナーが、
まだ自分を産む前の母親サラへ贈ったメッセージ。
「苦難の歳月を生き抜いた勇気に感謝します。
 これからあなたが直面する事態に私は力を貸すことは出来ませんが
 力いっぱい強く生き抜いてください。
 そして必ず私を産んでください。」
続きは本編で

「マッドマックス2」81年/豪(鈴置洋孝版)

ヒューマンガスの演説。
悪役にしておくのはもったいないほどの名演説。
ヒューマンガスって意外といい奴なのかも。
「ヒューマンガスより諸君に挨拶がある。偉大なるヒューマンガス。」
「撃たないでくれ〜。」
「荒野の勇敢なる戦士ー!」
「嫌だ〜。撃つな〜。」
「最高の指導者、我らが帝王ー!」
「お前達には失望したぞ。
 お陰でまた戦いをしなければならなくなった。
 見ろ!お前達の斥候隊の生き残りを。」
「撃てー!今喋ってる間に奴を撃て!奴を殺せー・・・!」
「こうなったのも、お前らの自分勝手のせいだ。
 ガソリンを抱え込んで、人に分け与えようともしない。」
「奴の言うことに耳を貸す・・・ぉおっ。」
「捕虜の話によれば、お前達はこの土地からガソリンを運び出す計画だという。
 その為に今朝、タンカーを引っ張る強力な車を探しに、
 4台の車を送り出したということだが、愚かな計画だ。
 まわりを見てみろ。ここは死の谷だ。」
「見たかー!脱出は不可能だ。この荒野を支配するのは、ヒューマンガスだ。」
「奴らに渡すより、むしろ全部破壊しろ!奴らに・・・うっ!」
「ヒューマンガスに逆らうことはできない。」
「いやぁっ!」
「うびぃっ!」
「ウェズ、ウェズ気を静めろ!」
「俺が取る!見てろ!」
「・・・!」
「静まれ、静まれ!ゲームは終わりだ。ゲームは終わりだ。
 俺達がここに来たのは、話し合いで解決するためだ。」
「あー、あー。いや、話し合いはもういい!殺すんだ!殺るんだ!」
「待てウェズ!」
「殺るんだ奴らを殺るんだ!」
「落ち着け!」
「殺るんだ!」
「落ち着くんだ!」
「殺すんだ!殺すんだ!奴らを殺せ!」
「言うことを聞け!落ち着け!」
「愛する者を失った、お前の痛みはわかる。
 だが俺のやり方でやる。俺のやり方でだ。まず、目的を果たす。」
「仇を討たせてくれ。仇を!」
「ガソリンを手に入れるんだ。その後で、お前は復讐を果たせ。
 連れて行け!」
「殺し合いは散々やった。もういい。お互い何の得もない。
 この際俺が妥協案を出そう。ここを立ち去れ!
 石油ポンプ、ガソリン、全ての施設を、俺に渡して立ち去るなら、命は助けてやる。
 ここを立ち去れ!道中の安全は保証する。
 大人しく立ち退け。そして恐怖に、終止符を打て!
 どうするかお前達次第だ。24時間以内に決めろ!」
続きは本編で


「トラックの修理には24時間必要だ。」
「12時間でやるんだ。」
緊迫感の伝わるいいセリフだ。
「大丈夫か。」
「大丈夫だ。それよりみんなに伝えろ。今夜出発だ。」
「よーしみんな聞くんだ!今夜ここを出る!
 手筈はわかってるな。みんなすぐ準備にかかるんだ!
 キンボ、デレク!パパガーロが負傷してる!」
「うぉっと。トラックの修理は!」
「トラックは!」
「トラックはどうだ!」
「タイミングケースのカバーに割れ目ができて、ギアの歯が2枚こぼれてる。」
「タイミングケースのカバーに割れ目ができてギアの歯が2枚こぼれてます!」
「ラジエターも中心部に損傷。」
「ラジエターも、中心部に損傷!」
「冷却機に割れ目。」
「冷却機に割れ目!」
「インジェクタラインが潰れてる。」
「インジェクタラインが潰れてます!」
「つまり、どういうことだ。」
「要するにどういうことなんだ!」
「・・・どういうことなんスか?」
「24時間必要だ。」
「24時間必要です!」
「・・・。」
「12時間でやるんだ。」
「12時間でやれ!」
「了解。」
「了解!」
続きは本編で


マックスの抜け殻ぶりを表現しているいいシーン。
パパガーロに図星をつかれて思わず手が出てしまうマックス。
「パパガーロなんとかしなくていいのか?
 あの男は出てく気だ。ほら見てみろ。な?言った通りだろ?」
「くどくど、説明してる暇はない。タンカーを運転してくれ。」
「悪いが、約束通り、俺は責任は果たした。」
「もう一度取引しよう。」
「・・・要る物は手に入れた。」
「君には未来がない。それを提供する。一緒に築こう。マックス。
 3000キロ彼方にそれがある。」
「そうだ、あんたも来るんだ。ワシたちと一緒に。パラダイスへ。
 すっばらしい土地があるんだ。綺麗な水と、日の光があふれてる。
 のんびりと暮らせるんだぞ?あ?」
「・・・遠慮する。」
「なんなんだ、ん?君の求めてるものは。なんだ、人は常に何かを求めてる。
 今のままで幸せか。荒野をさまよい、明日に何の望みもない。
 君は腐肉を食らうハイエナだ。死肉に集るウジだ。そうだろ。
 古い世界の死肉で生きてる。
 マックス話してくれ君の身の上を。どうして抜け殻になった。
 人を殺し過ぎたのか。人の死を見過ぎたのか。家族を奪われたのか。
 おおなるほど。家族を奪われたのは君一人だけだと思うのか。ん?
 聞いてるんだ!」
「・・・!」
「苦しんでいるのは君だけだと思うか。ここにいるみんながそうなんだ。
 だが我々はヤケにはならない。我々は人間らしく生きたいんだ。
 だが君は・・・あいつらと同じだ。
 人間のクズだ。」
続きは本編で

「アウトブレイク」95年/米(大和田伸也版)

ペットショップにいた猿は宿主ではない。
もう一度調べろ。シロと出たらもう一度検査。それからもう一度!
という言い回しが面白い。
「ソールト、まだなのか。」
「もう少しお待ちを。」
「何か見つけたらすぐに教えてくれ。」
「わかってます。」
「よし、どうだ。」
「大佐、この猿はオリジナルの菌に冒されていて、
 抗体はありません。ゼロです。」
「わかった。ということは突然変異前の感染だ。」
「アフリカから宿主と同じ船で送られてきたか、
 検疫所で接触したかです。」
「検疫所はシロよ。CDCが調べたけど陰性だったわ。」
「もう一度調べろ。」
「やったわよ間違いないわ。」
「!君の新しいお仲間にもう一度調べるように言え!
 それからまたシロと出たら、もう一度検査!それからもう一度だ!」
「変わってないだろ?」
続きは本編で


爆弾を投下・・・!
モーガン・フリーマンが最高にかっこいいぞ。
「ビリー、聞いていますか。爆撃を止めてください。
 自分達の嘘を隠すために住民を殺すのですか!
 どうごまかそうとこれは卑劣な殺人です!
 真実をごまかし、大統領を、国を、憲法を裏切り、
 ひいてはアメリカの魂そのものを、殺す事になるんですよ!准将!
 ビリー、貴方ならそれを止められる!」
「ダニエルズ大佐、フォードだ。警告する、君は大統領権限を犯している。
 爆撃機は投下コースに乗っている。
 そのコースをふさいで爆撃を妨害すれば、君らは重罪だぞ?
 わかったな、以上。」
「なんで余計なことを。」
「さあな、知るかよ。」
「ビリー!君はバカか!
 そんなことを言えば、わざわざ妨害手段を教えるような・・・。
 ・・・そうか。わかった。」
「大佐、来ましたよ。」
「ああ。ソールト、頼んだぞ。」
「・・・イエッサー。」
「バイパーコマンド、ヘリが投下地点上空にいます、どうぞ。」
「バイパーコマンドよりサンドマン、コースを変えるな。そのまま進入せよ。」
「君達、爆撃機のパイロット聞いてくれ。命令に背くのが難しいのはわかる。
 だが私の話は誓って真実だ。」
「サンドマン、予定通り爆弾を投下しろ。」
「君らは軍人である前にまず、人間である事を思い出せ。」
「サンドマン、命令違反は重罪だぞ。無視しろ。動揺するんじゃない。」
「もうこれ以上何も言わない。だが進路は絶対譲らない。
 聞こえたか。絶対に譲らないからな。」
「信じられん奴は正気か。こんなバカなことが。」
「動かないぞ。」
「バイパーコマンドよりサンドマン、脅しに負けるな。
 ヘリに体当たりする気で突っ込め。コースを維持し、任務を果たすのだ。」
「来い死なばもろともだ。我々は引かない。絶対に動かないぞ!」
「・・・!」
「投下したぞ・・・。」
「・・・。」
「ありがとう君達・・・。」
「バイパーコマンドよりサンドマン、爆弾は投下したのか。どうぞ。」
「サンドマンよりバイパーコマンド、爆弾は海上で爆発しました。
 風で流されたようですどうぞ。」
「ははは。」
「サンドマン、貴様らは明らかに命令に違反した。その罪は重大だぞ。
 直ちに基地に戻り、爆弾を再登載しろ。」
「マイクをお渡しください少将。」
「なんだとビリー。」
「私にマイクを渡すのです。」
「サンドマンこちらフォード准将。今の命令は無視しろ。
 マクリントック少将は指揮官の任を解かれた。」
「少将、解任の理由は、大統領への情報の隠蔽です。」
「何を言うか貴様。大統領に情報を隠した覚えはない。」
「ブリッグス中佐。」
「はい。」
「マクリントック少将を、逮捕しろ。」
「そう出るつもりならビリー、貴様も道連れだ。」
「貴方には愛想が尽きました。」
「くだらん感傷に負けおってバカもんが。
 この私を逮捕するだと?不可能だ。」
「ブリッグス中佐。貴様にとっては最高の瞬間だろうな。」
続きは本編で

「ルパン三世 ルパンVS複製人間」78年/東京ムービー新社

ルパンとマモーが初対面するシーン。
なぜかこのシーンは強烈に印象に残っている。
「何かお探し物かね。」
「院長先生かぁ?このパーティーの主催者に会いてんだ。」
「ここは精神病院でもなければ仮装パーテーでもない。
 彼らはみな君が見たとおりの人達なんだよ、ルパン。」
「私はマモー。賢者の石は頂いたよ。」
「不二子の、依頼人かぁ。」
「自ら手を下さなかったのは君を知りたかったからさ。
 結果には満足している。君は史上最高の泥棒だよ。」
「かーんけいねえなあ。オレはおめーさんのために仕事してんじゃねんだ。」
「報酬も忘れてないよ。君に与えるつもりさ永遠の生命をね。」
「おーいでなすったなあ?長生きしたってロクなこたねーぜえ、とっちゃん坊やぁ。」
「残念だな。君のその超常識的発想がね。」
「ごたごた言ってねえで、早く石を返しな!あーややや・・・。」
「はははははは。遠慮することはないんだよ。はははははは。」
「くそーぉーぅ。」
「ぬほほほほほほほ。硬質ガラスなんて手に飽き飽きしてんだよ、そ!
 あーーーー。痛てーな痛てーなぁ。」
「はははははははは。」
「どこだーマモー!こうなったらてっってーてきに痛めつけてやっからなぁ。覚えとけぇ。」
続きは本編で

「さよならゲーム」88年/米

ヌーク、プロ初登板の前に。
どうせ点なんか取れないからスコアボードなんか持ってけ
てのが面白い。
「エビー!」
「くっそぅ。あと4分で試合開始だぞ。」
「ああ監督。」
「今日がプロデビューだってのになんだお前。
 プロに入りたくても入れない奴がゴマンといるんだぞ。
 尻軽女とシコシコやっててまともな球が放れるか!」
「ちょっと!今なんて言ったの?尻軽女とか聞こえたけど
 それひょっとしてあたしのことかしら?」
「なんだ。ミリーか。
 こりゃ悪かった。気がつかなかったもんでな。
 ミリー、野暮なことは言いたくないが、
 選手とこんなことしてると出入り禁止だぞ?」
「あたしを出入り禁止になんかできっこないわ。
 ここのスコアボードはパパが寄贈したのよ?
 締め出すんならあれ外して持ってっちゃうから。」
「ああいらねえから持ってけ持ってけ。
 どうせ点なんか取れやしねえんだ。
 さっさと出て来い!バカもん!」
「ああ監督、質問!」
「なんだ。」
「俺の、ニックネームは?
 ほらあれよ。一流選手は、みんなニックネームで呼ぶだろ?
 ドラムカンとかナマズとか。さっき、なんだっけ?」
「ポーキー。」
「それだ。ポーキーってのはどうかな。」
「・・・あと3分だぞ。
 野球をなめるんじゃない!このくそったれが。」
続きは本編で


ベテランキャッチャーのクラッシュが信じてること。
「俺が信じてること?
 まず人の魂、セックス、女の華奢な背中。
 それから大きなカーブと本物のウィスキーの味。
 スーザン・ソンタグの小説は自我むき出しの駄作ってこと。
 ケネディ暗殺はオズワルドの単独犯と信じてる。
 人工芝と指名打者制なんて憲法で即刻禁止すべきだ。
 他に信じてるものといやソフトポルノに、
 クリスマスプレゼントは間違ってもイブに開けるもんじゃないってこと。
 あとは三日も続きそうな、優しく甘いキスだな。ふん。
 おやすみ!」
続きは本編で


スケベ野郎。
審判の誤判定にキレるクラッシュ。
さすがに聞き取り不能な部分が多いが。
「さぁーヌーク、勝負勝負。」
「くそうっ!取れ!あのバカ!」
「おいここだ中継!」
「バックホーム!バックホーム!」
「投げろ!!」
「回れ回れ!ホームつけ!ホームホーム!よーし突っ込めー!」
「セーフ!」
「なにぃ!?アウトだアウト!」
「いやーセーフだ!タッチしてなかった!」
「どこ見てんだ!ちゃんとタッチしたぞ!?」
「いやーノータッチだ!」
「何言ってる!」
「おーい乱暴すんな!」
「−ホームベースに届いてないじゃないか!」
「私に近寄るな!」
「奴はベースにタッチしてないぜ!
 くっそぅ。冗談じゃねえや。インチキ審判だ!」
「私がインチキだって!」
「んなことは言ってねえや!」
「今言ったぞ!確かに!」
「判定がデタラメだって言ったんだ!」
「何言ってる!」
「−にはできないぞ!」
「私はちゃんと見てた!」
「−にもならん!」
「いいか!君はタッチしてないんだ!」
「おい唾かけんなよ!」
「唾なんてかけてない!」
「今かけた!」
「私はかけてないぞ!」
「あんたアンパイアには向いてねぇんだよ!」
「何を言う−」
「さっさと商売がえしたらどうだ!あ!?」
「こっちの我慢にも限度がある!それ以上言うと退場だぞ!」
「ほーぅ侮辱するような事俺に言わせたいわけか。」
「よーし言ってみろ!」
「なんて言って欲しいんだ。」
「さあ言ったらどうだ!」
「インチキだってか。」
「何とでも!」
「言って欲しかったら−」
「それを言ったら直ちに退場だぞ!」
「俺に頭下げてな!」
「審判を侮辱すれば、その場で退場だ!」
「・・・スケベ野郎。このドスケベ野郎!」
「退場だ!退場!」
「冗談じゃねえや!」
「おーい!ちょっと待て待て待て!こらこら、審判!」
「畜生!」
「あんな判定されたんじゃ選手−」
「やってられっか!ふざけやがって!」
「ちゃんと見たんだ!」
「クラッシュがあんなに怒るのは初めてです。しかしカッとなって
 審判に対し言ってはならない言葉を浴びせた事は確かなようです。」
「きっとスケベ野郎とか何とか言ったのね。」
「んーんー。あれでロマンティストなのよ?」
続きは本編で


ヌークのメジャー行きを素直に祝ってやれないクラッシュ。
メジャーとマイナーの違いは、ヒットが週に1本あるかないかだけの差。
「はぁやっばりここにいた。クラッシュ。
 なぁクラッシュ。聞いてくれよ。すげえんだよ!
 俺、メジャー行きだって。」
「・・・。」
「終盤戦に向けての、選手補強に、引っかかったんだ。
 ストライク!だよ。ついに大リーガーだぜ。」
「・・・行きゃぁいいだろう。」
「よーし、乾杯だ!」
「おめでと。スポーツ雑誌かコーンフレークの箱に顔でも載りゃ上等だ。」
「はははは。」
「やけに突っかかるなぁ。礼がしたいんだよ。こんなゴミ溜め出て、どっかで・・・」
「おい!ここがゴミ溜めだと?」
「違うんだよ。」
「え!?」
「本気じゃないよ。本気じゃねえだろ?」
「ああ・・・。」
「聞き流してくれ。な?
 この人が誰か知ってるか。サンディ・グライムス。
 ルイビルで3割7分1厘打った男だ。」
「3割7分6厘。」
「1965年・・・ああそうかすまん。
 3割7分6厘といや、大変な記録だぞ。大したもんだよ。」
「ああまあな。」
「なぁ聞こえたろ?俺ついに、メジャーに行くんだよ?」
「あんなー、2割5分と3割の違いってわかるかい。
 ヒット25本だ。単純に500打数で25本打てば打率が5分上がる。
 1シーズン6ヶ月として、25週あるわけだろ?
 ということは毎週1本ずつ、余計に打ちゃいいんだょ。
 そう、ボテボテの内野ゴロだろうが、
 たまたま、外野に抜けたラッキーな当たりだろうが、ポテンヒットでもいい。
 とにかく毎週1本そんなのがありゃ、ヤンキースタジアムに行ける。
 お前にはまだ俺の言っている事の意味はわからんだろ。
 とっとと出てけ。」
「しょうがねえ・・・じゃ。絵葉書出すよ。」
「ふざけんな俺だって1度は行った。」
「ほんの3週間な。」
「おい!待ちな!」
「何だ。」
「クソッ!」
「何のマネだよ!」
「おいクラッシュ一体どうしたっていうんだ。」
「ああ俺は大丈夫だ。」
「お前じゃない、うちの鏡のことだよ。」
「あっはは、あそうか。すまん、悪かったな。おい!」
「俺ケンカなんかしたくねえよ、あんたとは。」
「ケンカしたくねえ?おいなんだそれはこの、バカ野郎!」
「なんで俺がバカ野郎なんだよ!」
「そんな事もわからねえ・・・」
「俺のどこが!」
「その右腕よ!アホでも才能があるからな。
 この腕。年に100万ドルだぞ?
 こっちは全身ひっくるめてキロ何セントなのに。」
「何言ってんだ、あんた名キャッチャーじゃねえか。」
「俺が名キャッチャー?ははは。」
「そうさ。」
「名キャッチャーか?」
「シッ。」
「おい待て。」
「もうたくさんだよ!」
「よぅ坊や!」
「お・・・!」
「ああ・・・痛て。」
「くそぅ。」
「ああ・・・。」
「殴る気は無かったんだよ。」
「ああ・・・。目を殴るこたねえだろうが。ああ痛て。」
「ごめん・・・。」
「お前今どっち使った。右手か、それとも左か。」
「・・・。」
「右で殴ったのかそれとも左かって聞いてんだよ。」
「左だよ。」
「それでいい。もしチンピラにからまれても絶対投げる手は使っちゃいけねえ。
 ロハのレッスンしてやれんのもこれが最後だからな。
 もさっとしてないで手貸せよ。」
「そんなに効いたのか。」
「ああ・・・。」
続きは本編で


大リーグでヒーローインタビューに答えるヌーク。
これがクラッシュや監督の、まんま受け売り。
つまりヌークは大リーグへ行っても、ちゃんとクラッシュや監督の言いつけを守っているのだ。
「ここまで来れたからには、少しでもチームの役に立ちたいな。
 ベストを尽くせば、きっと神様も手を貸してくれると思うんだ。
 まとにかく、一試合一試合頑張るよ。
 レイ・アンだっけ?綺麗な名前だね。ギリシャ系?レイ・アン。
 とにかく、素敵な名前だ。
 ほら、モトリー・クルーの歌にあるじゃない
 『レイ・アン、そばにいておくれ』って。知らない?
 いつかね、僕の親友が言ってた。
 これは単純なゲームだ。ボールを投げて、ボールを取って、ボールを打つ。
 勝つ時もあるだろうし、負ける時もあるだろう。
 雨で試合が、流れる時も。
 いい言葉だと思わない?」
続きは本編で

「アルカトラズからの脱出」79年/米

まだ白人殺しをやってるなら迂闊に背中向けられねえ。
「何か用か。」
「ここの手伝いに回されて来たんだ。」
「本は読めるか。坊や。」
「英語の本ならな。坊や。」
「・・・。」
「ウルフを殴ったそうだな。」
「馴れ馴れしくされて、頭に来たからさ。」
「車を押して各階を回るんだ。」
「ここで読ませりゃいいのに。」
「イスが置いてねえだろ。」
「なんでだ。」
「このム所のあだ名知ってるか。岩と恐れられているのはこのことだ。
 あるのは、長げーえ、時間だけ。岩は人間を変えちまう。
 身も心も萎えさせて、木偶にしちまうんだ。ひでえ所さ。」
「出所すりゃ直るだろ。」
「だめさ。俺は出られねえ。
 10年前に、アラバマのバーで喧嘩して2人をやっちまったんだ。
 きっかけはくだらねえことだが。
 向こうはナイフを抜いた。使い方もろくに知らねえのにだ。
 しかも俺をナメてかかってきた。俺もカッとなったのが間違いだった。
 お陰で99年の禁固刑ってやつさ。出所なんて夢よ。」
「正当防衛は認められなかったのか。」
「相手はどっちも白人だぞ。おめえとおんなじな。
 ここに着くとすぐ俺はD監房にぶち込まれた。
 おかしくなっちまいそうになったんで、わざと、アキレス腱を切って出たんだ。
 D監房ってのはそんな所よ。」
「んで、白人殺しはもうやめたのか?」
「なんで。」
「危ねえからさ。まだやってるんなら迂闊に背中向けられねえ。」
「・・・。」
「おい、名前なんてんだ。」
「モリス。そっちは。」
「イングリッシュ。」
「・・・また会おう。」
続きは本編で


ここに腰掛けない理由は、黒人が"きれぇ"だから。
徹底したべらんめえ口調。
「おいどこへ行く気だよ。」
「ほっとけよ。」
「この場所に意味があるのかい。」
「上に座ってる程身分が高い。
 お山の大将って遊びみてえなもんさ。ここじゃ遊びではなく命がけだがな。」
「あんたが大将か。」
「ああ。」
「・・・。」
「せっかくやって来たのにお前がここに腰掛けねえ理由は2つに1つだ。
 臆病風に吹かれたのか?黒人が嫌ぇかだ。
 どっちだ坊や。ブルッてきたのか?あ?」
「・・・いいや。
 黒人が嫌ぇだから。」
続きは本編で


次々とアルカトラズが脱出不可能な理由をまくしたて
脱獄への希望が失われていく。
「ほんとに脱獄した奴はいねえのか。」
「成功した奴はいねえ。
 ここの連中は誰もが望んでるが手立てがねえんだ。
 看守たちを見ろよ。他のム所じゃ囚人7人に1人だが、
 ここはその倍以上、囚人3人に1人の割だ。
 だからクソの時間が朝から夜に変わっても怪しまれる。ふん。
 独房だから仲間を誘いにくい。しかもガッチリした独房だ。
 鉄格子は他より一回り太ぇしバッチリ溶接してある。
 鍵もとんでもねえ所についてやがる。
 地盤が固ぇからトンネル掘るのは無理だ。ふふん。
 ちくしょう。島全体が岩でできてやがるんだ。
 それにあの海よ。対岸まで1.5キロしかねえが、潮が早ぇから15キロ分はある。
 オマケに水が冷てぇから5、6分で手も足も動かなくなっちまう。
 たとえ泳ぎきる力があっても、対岸まで泳ぎ着くだけの時間がねえ。
 毎日点呼が12回もありやがるからだよ。
 ここじゃ年がら年中数えっこよ。それが何十年も続く。
 俺たちは時間を数えるんだ。看守は俺たちを数え、
 所長はその看守たちを数えるんだ。」
続きは本編で

「ゲーム」97年/米(テレビ版)

これはただのゲームなのかそれとも陰謀なのか。
衝撃の結末。緊迫したシーン。
「ニコラス、一体どういうつもり。」
「今度こそ教えるんだ!黒幕は誰だ!なぜこんな事を!誰が!」
「なぜってどういう意味!」
「誰が!何のために私を!」
「まだ分からないの!?目的は金よ。
 相手はあなたじゃなくたって金持ちなら誰でも良かったのよ。」
「この無線機を使って、ボスをここに呼ぶんだ。
 来なかったら誰かを撃つと言え。」
「そんな事言っても誰も来ないわ。」
「いや来るとも。もし来なかったら、君を撃ち殺す。」
「あたしが死んだって彼らは気にしないわ。脅したって無駄よ。
 ・・・ね、その拳銃・・・。」
「何だ。」
「その拳銃、オートマティックじゃないわ。」
「何ワケのわからない事言ってるんだ!」
「−の銃はオートマティックの筈よ。」
「これは私のだ。」
「家には無かった。」
「君たちが見落としただけさ。」
「大変だわ。彼本物の銃を持ってる。」
「早くボスを呼べ。」
「ねえ聞いて。これもゲームなの。」
「またそれか!」
「嘘じゃないわ!」
「ふざけんな!二度とその手には乗るものか!」
「お願いだから信じて。これは全部ゲームなの!」
「黙れ何がゲームだ!
 さっきフィッシャーが撃ち殺されるのを私はこの目で見たんだ!」
「だからあれもお芝居なの!」
「あれは芝居なんかじゃない!!」
「あなたが見てきたものは全部演出なの。トリックよ。映画と同じ。」
「開けろー!」
「ニコラス、ねえ聞いて。
 ゲームは中止よ。彼は本物の銃をお願いだから撃たないで!
 ファインゴールドいえ、フィッシャーならドアの向こうにいるわ。」
「私を殺す気か。」
「あなたを殺すわけないじゃないお願い銃を置いて。大きな間違いを犯すわ。
 安全策はあったのよ。タクシーの時はダイバーがいたし、
 うちでの銃撃戦も空砲よ。」
「そんなのは嘘だ!」
「ほんとよ!あなたはお客様で、
 みんなドアの向こうでシャンペンを持って持ってるの。信じて!
 ニコラスお願いやめて!!
 コンラッドもいるわ。バースデーパーティーなのよ・・・。」
「デタラメ言うな!!」
「じゃあ見せてあげる・・・。」
「そこを動くんじゃない。」
「銃を持ってるわドアから離れて!」
続きは本編で

「シンシナティ・キッド」65年/米(宮部昭夫版)

「私がこの世にある限り、お前はナンバー2だ。」
一度でいいから言ってみたいセリフ。まあ一生言う機会ないだろうな。
「レイズ。1000ドルの上に・・・ここに持ってるだけ。
 3500ドル。」
「そのエースが物を言うか・・・。
 んー・・・。では、そちらの3500の上に・・・
 5000ドル。」
「・・・。」
「ダイヤのジャックじゃないだろうな。」
「そらどうかなジャックは。」
「きっとダイヤのジャックだストレートフラッシュだ。」
「まさか。強気で押しただけだ。」
「ハッタリをかましたわ。」
「ありゃブラフだ。ダイヤのジャックなもんかキッドの勝ちだよ。」
「そうさ。」
「キッドの勝ちだ。」
「さぁーキッドが勝つか。」
「食ったぞ。名人を食った。」
「やった。名人をやっつけた。」
「5000ドルよキッド。」
「貸しにしといてもいいが。」
「金はすぐ入る。」
「アテがあるんだな。」
「見てみようか。」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!」
「・・・5000ドルの貸しということだ。」
「・・・。」
「ねえキッド続ける?」
「・・・だめだ。おしまいだ。」
「フラッシュをネタにうまく乗せたわね。」
「まあ要するに勝負というのはそういうもんで。
 相手に腹の内を読まれないことだ。」
「そういうもんですかね。」
「人生も同じだよ。君は確かにうまい。
 だが私がこの世にある限り、お前はナンバー2だ。」
「どうしたキッド。」
「勝負は勝たなきゃいかん。」
続きは本編で

邦画「南極物語」83年/フジテレビ

南極からの撤退が決定し、必死に食い下がる越智と潮田。
「隊長!隊長、犬、犬見捨てるんですか!」
「越智君、もうよしたまえ。みんな出来る限りのことはしたんだよ。」
「お願いします!あと2回、あと2回昭和号飛ばしてください!
 そしたら全部の犬収容出来るんです!」
「この天候じゃ無理ですよ。」
「じゃああと1回だけ!あと1ぺん、飛ばしてもらえませんか。」
「1回じゃ無理です!!全部で500キロ超えます!!」
「それでも飛びたいんです!!」
「・・・。」
「・・・殺して来ます。」
「・・・!」
「他に・・・責任をとる方法がありますでしょうか。」
続きは本編で


リキの飼い主姉妹と潮田。
「じゃこれ・・・受け取ってください。お願いします。」
「あの・・・ひとつだけお聞きしたいことがあるんですけど。」
「はい。」
「最後・・・最後にリキを見た時、リキは何をしていました。
 リキは私と妹と二人の犬なんです。
 妹は今出掛けていますが、帰って来たらきっと聞かれると思うんです。」
「他の犬と一緒に・・・鎖に繋がれたまんま・・・。」
「鎖に繋がれて・・・。」
「申し訳ありません。」
「これリキのお墓なんです・・・。妹が作りました。」

「いらない!こんなもの。
 子犬を貰ったって、リキは帰って来ない。
 いらない!こんなもん。
 どうしてリキを捨てて来たの!?
 どうして連れて帰って来なかったの!?
 おじさんなんか嫌い!おじさんなんか!おじさんなんか・・・。
 リキを返して!」
「マキ!」
「返して!」
「何すんのやめなさい!」
「・・・私達もう犬は飼わないことにします。それは持っていってください。
 もういいでしょマキ、帰ろう・・・。」
続きは本編で


樺太犬慰霊式典の稚内市長の式辞。なにげに名演説。
「式辞。
 南極学術探検の、尊い犠牲となった樺太犬は、
 この、北海道で生まれ、この稚内で訓練されました。
 風連のクマ、利尻のアンコ、みんな、そうであります。
 15頭の犬は、私達、道産子の仲間であるとともに、誇りであります。
 北海道の、人間だけではありません。日本人の誇りであります。
 この仲間に、私達は今、限りない感謝と哀悼の意を・・・」
続きは本編で

「麻雀放浪記」84年/日本

モロ邦画ですが。この映画は名セリフが多い。

妙な所があったのか、なかったのか。
わざと言い掛かりをつけられて逆に噛み付いてみせる。
これで後でアヤをつけられなくなる。
「ちょっと待ったお客さん。今、逆モーション使ったな。」
「何だね逆・・・。」
「こうやって前から後ろへ乗せる奴だ。不自然だぜ。
 ここは素人相手のヘボクラブじゃねえんだ。
 なめんなよ積み込みはご法度だ。」
「これは手の癖だが。そんなに言うんなら山を見たらいいだろう。」
「偏ってたら、ブスっといくぜ。」
「どうだい兄さん。妙な感じがあるかい。」
「待てよ今見てるとこだ。
 ・・・まあいいや。みんな積み直そう。」
「いいやってのはどういう事だ。
 妙な所があったのか、なかったのか。」
「いいってことだよ。さ、勝負続行だ。
 お客さんだって文句は言えねえ。逆モーションは禁じ手だからな。」
続きは本編で

勝ち続ける人は体を壊す。体を壊さない人は人間を無くす。
達さんシブいぜ。
「麻雀てのは面白いもんですね。
 あたしゃ未熟だから勝てないが、それでも面白い。」
「勝負は時の運さ。それにお前さんなかなかの打ち手だよ。」
「いや、やる度に金を無くしますよ。」
「誰かが金を無くすから博打になるんだが。
 まあ、勝ったり負けたりってとこだろうよみんな。」
「勝ち続ける人もいるでしょう。」
「いるかも知れねえ。
 だがそういう奴は金の代わりに体無くしてる。そういうもんだ。」
「勝ち続けて丈夫な人もいるんじゃないの。」
「そういう人はきっと、人間を無くすんでしょうな。」
続きは本編で

また天和!?
勇ましい博打打ちが「インチキだから払えねえ」と?
「今夜は星が出てるな。明日はきっと天気だろ。」
「二だ。二の二か。」
「おい親、早く切らねえかい。」
「いや、待ってくれ。・・・上がってるんだ。」
「天和かよ。畜生・・・。」
「20万点だぜ。
 なあ、天和ってのは天が味方したんだ。そうでもなきゃ勝てねえよ。
 はっ。星も出てらぁ。天が味方して、あさってもきっと天気だぜ。」
「・・・!」
「二だ。」
「おや?」
「!」
「おやおや、こりゃおかしい。ははははは。おかしくて死にそうだよ。」
「また天和!?」
「ふざけるなー!!」
「おや?なんだい。」
「てめえ相手を見て技やれよ!
 俺は野上のドサ健だ。やる以上命は張ってんだろな!!」
「インチキだってのかい。」
「どこの世界にこんなチョボ一に引っ掛かってゼニ払う奴がいるかい!!」
「ふーん。インチキだから払えねえって言うのか。
 ふん。上野に健さんていう勇ましい博打打ちがいると聞いてたが、
 そいつがそう抜かしたんだな。『インチキだから払えねえ』ってな。」
「・・・ははははははは。
 勝って良かったじゃねえかバイニンさんよ。
 払ってやるから、帰んなよ。」
「いや、俺は帰らねえよ。もっともみんながやるって言えばの話だが。」
「よーし!来い!」
続きは本編で

麻雀で大負けして家まで売り飛ばして出て行ったドサ健を
探して追いかけてくるまゆみ。
「あんたがあたしに惚れてるから。」
一度でいいから言われてみたいセリフだ。
「探しちゃった。」
「俺のどこがいいんだ。」
「自惚れたいの?」
「バカ。家まで売り飛ばしちまったんだぞ。なんで探すんだ。」
「月並みよ。」
「『あたし、あんたが初めてだったもの』か。」
「違うわ。」
「じゃあなんだ。」
「あんたがあたしに惚れてるから。」
「・・・。」
「月並みでしょ?あたしのは自惚れじゃないからね。
 離れないよ!」
続きは本編で

歳なんかどうだっていいじゃないの。
何も知らない坊やと必死の表情の3人。
おととい誕生日で19になったよ。
すごいオチ。
「達さん、すみませんでした。あたし達のこと考えて下さったのに、
 結局女郎になるのが1日延びただけね。」
「よーし!俺が、この品物受け出そうじゃねえか。」
「え?」
「この家の書類一切だ。おめえの歩を入れたって悪い取引じゃねえだろう。」
「ほう。虎さんも大技をやりますね。」
「あたし・・・」
「おい!おめえ女郎の方がいいってんじゃねえだろうな。」
「・・・。」
「承知だな?」
「ああ。ところで虎さん。他にも何かあるんでしょう。」
「察しが早いな。話が楽だ。
 俺は女を貰ったがその代わり住む所をなくしちまった。
 この歳んなって初めて住む家ができたのによ。
 住む所がなくて何のための女だよ。そこで俺は・・・。」
「そこでお前さん。勝負ですか。」
「そうだ。俺は女張った。おめえはその封筒を張る。
 どうだ。」
「で、麻雀でですか。」
「まどろっこしい勝負は面倒だ。一か八かだ。簡単な奴でいこう。」
「どんな。」
「丁半だ。
 今度この家へ入ってくる奴の、歳ってのはどうだ。」
「よし。虎さんからどうぞ。」
「・・・丁。」
「半。」
「・・・。」
「こんにちは。」
「あああ、坊や!おめえ確か、18だったな。」
「歳なんかどうだっていいじゃないの。」
「坊や、おい・・・18なんだろ?」
「おととい誕生日で19になったよ。」
「・・・。」
「俺ぁ・・・ここ一番て時に、弱ぇんだよなぁ。」
「どしたの?」
「あんたが虎さんのツキを変えたんですよ。」
続きは本編で

博打をやめさせることができるかどうか賭けるか?
いいセリフだ。
「達さんにお金返して私を放して。」
「そんなに俺んとこ帰りてえか。」
「・・・田舎に帰るわ。
 あんたのことも忘れるわ。」
「忘れられんのか。」
「いい人見つけるもん。」
「駄目だぜ!」
「どうして。」
「俺が、そうだったからよ。
 田舎はどこだい。」
「教えないわ。危ない、降りて。」
「教えろよ。追いかけてくよ。」
「博打やめて?」
「やめねえ。博打で、お前食わしてく。」
「追っかけてきたら、あたし博打やめさせるわ。」
「できるかどうか、賭けるか?」
「ねえ降りてよ。汽車が来るわ。」
「田舎へなんか帰らねえでくれよ。」
「忘れっぽいのね。」
「何が。」
「サイの目は覚えるのにね。」
「だから何がよ。」
「前から言ってるでしょ。あたし田舎なんかないわよ。」
続きは本編で

「ブッシュマン」81年/南アフリカ(武田鉄矢版)

エンディング
「日が昇るから目を覚ます。
 目を覚ますから腹が減る。
 腹が減るから狩りをする。
 狩りをするからメシ食える。
 メシ食えるから金いらない。
 金いらないから仕事しない。
 仕事しないから時間がある。
 時間があるから遊んでる。
 遊んでいるから不満がない。
 不満がないから喧嘩がない。
 喧嘩がないから気分がいい。
 気分がいいから眠くなる。
 眠くなるから日が沈む。
 日が沈んだら、あと知らない。
 だから、アフリカ、平和です。
 だから、僕らはブッシュマン。」
続きは本編で

「ゴースト/ニューヨークの幻」90年/米(ビデオ版)

エンディング。
素晴らしい事だね。お互いの愛を確かめるって。
「二人とも無事かい。」
「・・・サムなの?」
「モリー・・・。」
「聞こえる・・・。」
「あぁ、サム・・・。」
「・・・。」
「サム、みんなが待ってるよ。」
「世話になった。ほんとにありがとう。」
「あんたがいなくなると、さびしいよ。」
「元気で。」
「あんたもね。」
「・・・。」
「君を愛してる。いつだって愛してた。」
「・・・同じく。」
「素晴らしい事だね。お互いの愛を・・・確かめるって。」
「またね。」
「・・・またね。」
「さよなら・・・。」
続きは本編で

「ショーシャンクの空に」94年/米(坂口芳貞版)

仮釈放委員会との3度目の面談。
「そこに掛けて。
 エリス・ボイド・レディング。
 終身刑で服役してもう40年になるねぇ。
 自分は更生したと思うかね?」
「更生だって。・・・さてどうだろう。
 その言葉の意味がよくわからないんでね。」
「・・・つまり社会復帰して健全な市民として生きられるか・・・」
「あんたの考えてることはわかってるさ。
 でも俺に言わせりゃスカだ。作り物の言葉に過ぎない。
 あんたらはそんなまがい物の言葉の上に寄りかかって、人を裁いてる。
 本当は何を知りたい。俺が後悔してるかどうかか。」
「してるのかね?」
「後悔しなかった日は1日とてないよ。
 ムショにいるからでもなきゃ、強制されてでもない。
 当時の自分を振り返ってみるんだ。
 若くて・・・愚かだった犯罪者の自分の姿を。
 奴に言ってやりたい。バカをするなと言ってやりたい。
 世の中の事を教えたい。でも出来ない。
 ガキの俺は遠くに去り、ここにいるのは老いぼれの自分だ。
 時間は戻らない。
 更生だって?それこそ無意味な言葉だ。
 だからお若いの、早いとこそいつにハンコを押してこんなことは終わりにしようや。
 正直時間の無駄だ。もうどうでもいいんだよ・・・。」
続きは本編で

注:このページは日本語版のセリフをそのままパクったものですが
  日本語版の著作権等を侵害する意図はありません。
  名翻訳を書いた翻訳者、その他関係者及び演じた声優へ
  最大限の敬意を表するものです。


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